【宿泊記】ザ・リッツ・カールトン日光(2022.11.2~3)
奥日光の紅葉は標高差で見頃の時期が時間差で訪れることを再認識した今年の中禅寺湖。今シーズン3回目に訪れたザ・リッツ・カールトン日光では、紅葉は終わりかけており、中庭の陽当りの良い木の紅葉はほぼ散っていました。一方でリバーサイドビュー側の裏庭の紅葉はまだ見頃を維持している木々や枝もあり楽しめました。今回は、そんな見納めとなる紅葉のラストに訪れたザ・リッツ・カールトン日光の旅行記です。
紅葉の八丁出島
いろは坂を上りきり、中禅寺湖に着いたのは6時40分くらい。やはり八丁出島の紅葉が気になり、早朝からプチハイキングになりました。昨晩の雨の影響でややぬかるんだ地面でしたが無事展望台に到着。太陽がまだ低いため陰もありますが、やはり晴天で見下ろす八丁出島は最高です。男体山の山頂には雪も見えますね。
ウェルカムドリンク
ホテルにチェックインすると、今回はライブラリーエリアでのウェルカムドリンク提供でした。何となくですが、宿泊予約が中禅寺湖ビューだとバーエリア、リバーサイドガーデンビューだとライブラリー又は玄関ロビーでのウェルカムドリンク提供なのかなとも感じました。ドリンクはいつもの柚子スパークリングジュースです。
リバーサイドガーデンビューのお部屋
案内されたお部屋はポイント(50,000ポイント)で予約していたリバーサイドガーデンビューです。玄関周りのソファを含め、この後ご案内する部屋内の調度品や配置などはレイクサイドビューの部屋と変わりありません。こちらのソファは部屋の出入りの際に荷物を置いたり、着替える際にとても便利なスペースです。
4階のお部屋でしたので景色は良かったです。プチアップグレードですね。バルコニーからはちょうど目の前に紅葉真っ只中の木があり、男体山も目の前。左を向くと中禅寺湖も少し見えて、特に夕暮れの時間帯は綺麗でした。
お部屋は1キングサイズベッドタイプ。57平米で広々とした中心にベッドがあります。他のホテルではこの広さだと十分にジュニアスイートサイズかと思います。朝起きてベッドに寝たまま窓の先に紅葉や男体山が見えるのが素敵です。灯りも暖色で落ち着きますし、ベッドの寝心地もちょうどよい柔らかさで熟睡できました。マリオットの中で一番好きな寝心地のベッドです。
ザ・リッツ・カールトン日光のお部屋の特長としてバスルームがお気に入りです。バルコニーに面していて、景色を眺めながらのバスタイムが楽しめます。夏は新緑を、秋は紅葉を、冬は雪景色をといった楽しいがあります。バスソルトもたっぷりあるので、温めのお湯でゆったり入るのがおすすめです。
室内ソファーからバスルームを見た感じです。扉を開閉することでバスルームとリビングルームが繋がり、入浴しながら会話もできたりします。お部屋のテレビも十分な大きさですが、背面に脚が付いているので伸ばして左右に大きく角度を変えられます。ソファ側から、ベッド側からととても見やすい造りになっています。テレビのメニューには部屋番号やゲストの名前も表示されています。テーブルの上は、温泉に行く際の荷物入れ用の巾着袋があります。2本の木の棒がマグネットで閉まる造りで、風呂敷を結びつけるタイプのシンプルでお洒落な巾着袋です。
ベッドルームからリビングルームにかけても奥行きがあり広々としています。部屋の間にはガラスの引き戸があります。ガラスなので視界を遮ることはなく開放感があります。扉を閉めるとテレビの音などのベッドルームに聞こえません。様々な使い勝手に対応した造りで感心します。
バルコニーのソファです。このスペースでソファに座りながら時間の移ろいを景色を眺めながら楽しむのがザ・リッツ・カールトン日光の一番の楽しみでもあります。軽食を取ったりドリンクを飲んだり、うたた寝をしたりと楽しみ方は自由自在。ランタンはターンダウン時に明かりを灯してくれます。夜もとても良い雰囲気になります。
ミニバーコーナーには食器類やネスプレッソマシン、紅茶、日本茶、ミネラルウォーターなどひと通り揃っています。特にグラスはワイングラスやシャンパングラスもあり、室内で優雅に飲みたいときに活躍します。もちろんソムリエナイフも完備。アイスペールはターンダウン時にサービスで氷を入れておいてくれますよ。ミニバーコーナーの充実ぶりは嬉しいですね。なお、ミニバーコーナーにあるその他のアルコール類やおつまみ類、お菓子類は後払いの有料サービスになります。
冷蔵庫の中は有料のドリンクやお菓子が冷やしてありますが、自分で持ち込んだ飲み物も保存できるスペースがある程度は残っています。
茶葉を含め日本茶を立てる一式も揃っています。お茶好きにも嬉しいですね。ぜひ飲んでみてください。ミニバーコーナーの上にありますので、要チェックです。
ザ・リッツ・カールトン日光では、スイーツのサービスが3回に分けて全宿泊者にサービスされます。ささやかですが毎回の楽しみです。チェックイン後に最初にフルーツ、その後ターンダウンまでの間にチョコとおかき、ターンダウン時にドライフルーツになります。5月に宿泊した際はフルーツとチョコ、おかきが同時にサービスされましたが、提供のタイミングが変更になったと案内がありました。タイミングを分けたためのオペレーションミスかは分かりませんが、今回は2回目のチョコ類がサービスされず、問い合わせてターンダウン後深夜の到着となりました。
こうしたサービスもラグジュアリーホテルでの楽しみの一つですので、オペレーションの徹底に期待したいものです。ザ・リッツ・カールトン日光はこの類のミスが一泊に一回はある感じなので、満足度としてもったいない気がします。
水回りも快適な滞在に欠かせませんが、ザ・リッツ・カールトン日光のボトムルームでも洗面台は広くてコンセントも充実。アメニティ類は引き出しの中に収納されています。乳液などのスキンケアアイテムは常備品ではないため、リクエストでもらうことができます。バスローブや温泉用の浴衣がバスルームやクローゼットに揃っています。バスアメニティはもちろんAspreyです。
館内と庭
ここからは館内と庭の散策と紹介です。さあ出発。
ライブラリーエリアはチェックインの際はゲストで賑わっています。その他の時間帯は、ゲストが食事をしている時も見かけましたのでフリースペースというわけでもないかもです。バーとの共用スペースのようにも見受けられます。夜は暖炉に火が灯るのでとても良い雰囲気に包まれたエリアです。
ロビーラウンジはアフタヌーンティータイムでお世話になるスペースですが、営業時間外はフリースペースとして利用が可能です。温泉に行った際、朝食に行った際、夕飯にでかけた際に短時間でも座って小休止すると、とても豊かな時間を過ごせてお気に入りです。
ザ・バーは夜はもちろんバーとして利用できますが、チェックイン時にウェルカムドリンクをいただくスペースとしても利用できます。ウイスキーバーのようですが、その他のアルコール類ももちろんいただけます。いつも前を通るたびに特に夜はムードある雰囲気で素敵です。
温泉の入口手前にある共用の湯上りコーナーです。ミネラルウォーターをいただくことができ、待ち合わせ場所としても重宝します。
なお、こちらの温泉は奥日光の日光湯元温泉から源泉を引いているようで、硫化水素型の単純硫黄泉が楽しめます。硫黄の香りが濃く、温泉好きにはたまらない垂涎の湯です。露天風呂が超絶オススメです。詳細は公式サイトをご覧ください。
中庭の紅葉はだいぶ散ってしまいましたが、所々芝生に落ちた紅葉の絨毯が素敵だったりします。それにしても青空に建物が映えますね。
裏庭の大谷川(だいやがわ)沿いの紅葉も見逃せません。このような素晴らしい景色があると、リバーサイドガーデンビューも価値があると再認識します。それぞれ見える景色に個性があるのが良いですね。
赤色に変わる前の黄色の紅葉も素敵です。壮観で圧倒されます。こうした景色に出会えるのも庭を散策する楽しみです。やはり紅葉の季節のリッツ・カールトン日光は最強ですね。
レストラン・レークハウスの夜のライトアップも素敵です。こちらのレストランはアラカルト一皿一皿にボリュームがあるのでシェアしていただくのがおすすめです。コース料理もありますが、アラカルトにコスパがありますよ。一階には暖炉もあり雰囲気も抜群です。
朝食(日本料理byザ・リッツ・カールトン日光)
続いてはお楽しみの朝食のご紹介です。
朝食会場は日本料理byザ・リッツ・カールトン日光になります。インルームダイニングでいただくことも可能ですが、ドリンクやデザート類のおかわりは会場食でないとできません。アプローチから店内に入り、名前を伝えると席に案内してもらえます。朝食は予約制でチェックインの際に時間と予め和朝食か洋朝食かを選びます。料金は7,500円ですが、マリオットボンヴォイのプラチナエリートは20%割引が入り6,000円になります。今回もお気に入りの和朝食にしました。席はリクエストしなくても窓側席に案内してもらえる場合もありますが、リクエストしておくと優先的に希望の席を案内してもらえるようです。メニューについては、以前に洋朝食を食べた経験で、パンは和朝食にも付いてきますし、洋朝食も美味しいけれど、どちらか一食選ぶと考えた場合は、和朝食のほうが満足度が高いと感じたため選びました。着席時に改めてオーダーを確認され「和朝食」と伝えますが、そのに黒納豆か温泉卵をチョイスできますが両方も可能です。ごはんはおかわりできます。お米が美味しいのでぜひ。
朝食会場は広く席もゆったり配置されていますが、概ね90分の持ち時間で回転するよう予約を入れているようです。90分が近づくと声がかかる場合がありますので、私はゆったりしつつもしっかり食べるようにしています。メインが到着するまで着席から30分くらいかかるので食べるには結構忙しいかもしれません。当日はお客様が多いのかテラスにもテーブルがセットされていました。ゆったり時間を気にせずいただくにはインルームダイニングでゆったりと景色を見ながらの朝食も良いかもしれませんね。ビュッフェ台には牛乳類とシリアル、ヨーグルト、デザートが置いてあり自由にいただくことができます。コーヒー牛乳はつい手に取ってしまいます。この日は日替わりのローテーションではありませんでしたが、日光御養卵のプリンが美味しくておすすめです。この日のデザートで美味しかったのは林檎ヨーグルト、きな粉のパンナコッタ、ミューズリーです。
コーヒー牛乳美味しいですよね。札と商品が違っていますが、コーヒー牛乳は大人にも子供にも人気です。
シリアルを頂く場合は牛乳もチョイスですね。インバウンドの方にも喜ばれる内容だと思います。
レモン牛乳は栃木ならではですね。こちらも札が違っていますが、せっかく来たからとレモン牛乳も頂きました。甘めですね。
林檎ヨーグルトとプレーンヨーグルト。日替わりヨーグルトは他に苺ヨーグルトの日があります。個人的には林檎ヨーグルトのほうがフルーツ感があって好きです。
パンナコッタ類は3種類。この日は日光御養卵プリンの日ではありませんでしたが、きな粉のパンナコッタは負けずと美味しいです。ミューズリーも初めていただきましたがこちらも美味しかったです。体に良さそう。
朝食メニューは、まずサラダが運ばれてきます。見た目にも鮮やかです。
海老原ファームのグリーンサラダは毎回新鮮な野菜を美味しくいただけます。ドレッシングが日替わりのようです。野菜を食べて新鮮と感じられるのは幸せですね。
パンは3種類。キューブパンとクロワッサン、そして日替わりのデニッシュです。パンとコーヒー牛乳を一緒に食べるのが好きなのですが、そうしてしまうと後から出てくるボリューム満点のプレートがお腹に入らなくなるので、いつも袋をもらって持ち帰りが定番になっています。
ドリンクは席につくと同時にオーダーできます。おかわり自由ですので何種類か試してみるのが楽しいです。おすすめはオレンジとアップル。オレンジは搾りたての酸味のあるボリューム感ある美味しさ。アップルはとことん甘くて美味しいです。食後には珈琲か紅茶もいただけます。写真はトマトジュースとオレンジジュースです。
メインのプレート(箱)が運ばれてくるまでには毎回時間がかかります。20分〜30分はたていかかるので、その間にサラダやパン、ビュッフェ台からヨーグルトやデザート、コーヒー牛乳、レモン牛乳をいただきながら待つ感じです。運ばれてくるといつもそのボリュームに歓喜の声が上がります。ローストビーフは洋朝食にも和朝食にも付いていますが、お肉はやや硬めで歯が弱い方は噛み切れないかもしれません。和朝食でもフォークとナイフを使って食べるのをおすすめします。焼き魚は日替わりで鮭か銀鱈です。この日は銀鱈でした。どちらも美味しいですが、銀鱈のほうがおすすめです。
この日のお気に入りのデザート。ミューズリーときな粉のパンナコッタです。パンナコッタは黒蜜がアクセントで美味しい。我ながら食べ過ぎなくらいおかわりしてしまいました。
ランチ(シェ・ホシノ)
ザ・リッツ・カールトン日光での食事ではありませんが、近隣のお店で食べたフレンチのシェ・ホシノです。ランチの時間帯に予約しお世話になりました。メニューはプリフィクスコースもあり、リーズナブルの部類に入ると思います。ニジマスのムニエルが看板メニューのようです。
お店は通りからもひときわ目を引くお洒落な洋館。繁忙期は予約で満席スタートが定番のようです。店内も気取らない家庭的なフレンチといった印象です。
パンはおかわりできます。温かく供されるのでとても美味しいです。
パンプキンスープは素朴な味わい。絶品です。
虹鱒のムニエルは生姜ベースの濃いめのソースがあっさりとした白身にマッチして美味。魚の開きのようにして食べると綺麗に食べられました。これは一度は食べる価値が大いにありです。
デザートは黒ごまプリン。優しい味でほっこりする美味しさでした。
これだけしっかり食べて1人2,500円位。旅先でのおフレンチにはお手軽で大変助かります。
夕飯(鮨くろさき)
ザ・リッツ・カールトン日光での食事ではありませんが、近隣のお店で食べた夕飯の"鮨 くろさき"の紹介です。
ザ・リッツ・カールトン日光から徒歩1分。同ホテルのためにあるような立地のお寿司屋さんです。価格はセットも単品もいずれもリーズナブルですが、ホテルで食べるのと比較したら安すぎると思える錯覚を起こしそうです。大将は寡黙で穏やかなお人柄のよう。一方で元気の良い女将さん達が明るい接客で居心地の良い空間を作ってくれています。ランチは予約はありませんが夜は予約を受け付けています。地元の方も予約前の短い時間を縫って食べに来る程なのでやはり人気店なのでしょう。夜は予約必須です。
海鮮丼、小鉢やお味噌汁もセットになっています。特にサーモンが美味。
安心安定の美味しさ。イクラ旨旨でマグロはとろけます。幸せ。
わかさぎの天ぷら。中禅寺湖産のわかさぎは小ぶりで頭から全部パクリと食べれます。衣にほんのり塩味が付いているので、そのままいただきました。こちらのお店ではいつもアルコールは頼まないのですが、おつまみにもぴったりな贅沢な美味しさです。
こんなにたくさん頂いてお会計は5,000円位。良心的です。