【宿泊記】 HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル(2022.8.18~20)
2022年5月以来の日和チャプター京都。その際はチャプターデイライトと朝食(ヘルシースターターブレックファスト)にマイナスの衝撃を受けました。特にチャプターデイライトは皿に枝豆、ナッツ類など3種がそれぞれひとつまみ程度のオードブル1皿(かえって無い方が良いレベル)とドリンクは3杯までと決められていたウルトラ貧相な内容でしたが、今回はビュッフェ形式で内容も遥かに向上しており、プラスの衝撃を受けすっかりHIYORIチャプターのファンになりました。
今回は印象が激的にV字回復した2022年8月のHIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテルの宿泊記を紹介します。ぜひご覧ください。
ホテル外観、エントランス、ロビー
HIYORIチャプター京都は2021年6月に開業したホテルということもあり、日本人観光客はもちろん、外国人観光客を迎えるに当たっても京都らしさを前面に出した和を感じるホテルとして個性的です。
和を感じる格子組みの区画が集まった外観。特に夜は部屋明かりも点くことで夜のなかに浮かぶホテルの灯りが一層和の雰囲気を高め素敵です。外観が映えるホテルです。
エントランス前のモニュメントは緑に囲まれてとてもお洒落。夜は文字が発光し、更に雰囲気ある素敵なシンボルマークになっています。
ホテルエントランス。車通りや人通りの多い幹線道路に面した便利な立地であるが故に音は気になるところ。エントランスからロビーへは外と中の区画を奥行きのある通路を抜けて屋内へと入っていくマンションエントランスのような造りになっているため、ホテルに1歩入ると外の喧騒の世界とうって変わって静寂な空間に保たれます。
ロビーにチェックインカウンターは3つあります。臨時用のカウンターも脇に1つあり、繁忙の時間帯もさほど混みません。今回は和服のスタッフは居ませんでしたが、1年ほど前に訪れたときは和服姿のスタッフが受付をしてくれました。和服姿だと外国からのお客様にも喜ばれそうですね🍀
ロビーにはネスプレッソマシンがあり、ポーションを選んで好みのコーヒーを作れます。これは嬉しいサービスですね。お部屋にネスプレッソはありませんが、これがあるおかげで滞在のクオリティが上がります。
コワーキングスペースにも利用できる大きな長テーブルです。淹れたネスプレッソをここで飲んだり読者したりできます。チャプターデイライトがチャプター・ザ・グリルの席のみでは足りないときは、こちらの席も利用する運用です。
旅の栞がグルメや観光名所などテーマごとに綴ってあり自由に見たり貰えたりします。実際に行った方の言葉なので、とても参考になるとは思いますが、実際のところ皆さんはどの程度利用しているのでしょうか。気になるところです。
スーペリアツインルーム
お部屋は5階のスーペリアツインでした。予約していたのがHIYORIダブルだったので、アップグレードしていただけたようです。特に案内は有りませんでしたが、こうしてさり気なく配慮いただけたアップグレードはスマートで心地よいものですね。プラチナエリートでよかったと感じられる数少ない貴重なアップグレードでした。
スーペリアツインは25平米でHIYORIダブル(21平米)より広く奥行きがあります。ソファも気持ち広く感じます。その分、だいぶ過ごしやすい部屋になっています。床が四角い琉球畳のようになっていて、歩き心地がとても良いお部屋です。夜は行燈のような照明を灯すと部屋の雰囲気が一気に和モダンになります。
照明を落とすとかなり落ち着いた感じの雰囲気になります。和室の中にベッドがあることで、和と洋が調和した素敵な部屋だと改めて感心しました。かなり好みな造りの部屋です。
ベッドの壁が部屋の隅々まで間接照明になっていて、とてもお洒落です。ベッド両脇にはコンセントやUSBジャックもあって寝ながらのスマホ操作にも便利でした。
ソファと椅子、大きめの丸テーブルがあります。お部屋で食べたり何か作業するスペースとして使い勝手の良いリビングです。ソファは足を伸ばして心地良く寝そべりました。
行燈のような照明は他の明かりを消して、それだけを点けて部屋明かりを確保したりして使いました。便利でした。また、各種充電に対応したケーブルも備え付けてあり、旅人のニーズを意識した準備に好感が持てました。
テレビは壁掛けで大型サイズ。とても見やすいものでした。テレビのチャンネルから、ホテル大浴場の混雑状況が分かるようになっており、空き具合を見ながら大浴場に行けるのでとても便利でした♨
洗面台はとても広く、流し右側に物が置けるスペースもあって利便性がすこぶる良かったです。鏡も大きく、特に女性にとっては理想的なスペースだと思います。
チャプターデイライトとチャプターブレックファストのチケットをチェックインのときにもらいました。チャプター・ザ・グリルの受付で渡すことでサービスを受けられます。チャプターブレックファストのエリート会員特典は、前回とても残念に感じた野菜とパン、ドリンクのみのヘルシースターターブレックファストからホットミールも含めたフルビュッフェに変更になっていました。
半露天付大浴場(HIYORIの湯)、フィットネスジム
HIYORIチャプター京都はその個性の一つに、温泉ではありませんが大浴場があり、フィットネスジムもあるという、無くても何とかなるけれど、できれば有るホテルがよいな。というニーズに応えるおもてなしがあります。
半露天付大浴場があります。清水の地下水を汲み上げて使用しているとのこと。内湯は横長の大きなお風呂で、かなり規模の大きい浴槽です。半露天風呂は一方でこじんまりとした4人程度で一杯になるお風呂ですが、外の空気を感じられるためとても心地よいです。半露天風呂と内湯ともにかなり照明を落としてあるので、全般にとても落ち着いた静寂のお風呂で、まさに時間が止まったように感じられます。
湯上がりのサービスで、お風呂の入口前に黒酢ドリンクがセルフでいただけるように置いてあります。
フィットネスセンターもありました。わたし的には長期滞在のときは活躍しそうです。短期滞在時には、観光後はゆったりすることを優先したいところでが、必要な方にはホテル選びのポイントになる設備ですね。
チャプターデイライト
エリートモーメントとしてプラチナ会員以上に振る舞われるチャプターデイライト。クラブラウンジのないHIYORIチャプター京都では、チャプターデイライトの時間がクラブラウンジサービスに相当するものになります。
チャプター・ザ・グリルがチャプターデイライトの会場です。ここは同ホテル唯一のダイニングで、ランチ営業もしていますが、ディナーはComing Soonとなっていました。開業からずっとComing Soonとなっており、チャプターデイライトを実施するにはディナータイムと被るため、難しい課題なのではと感じます。
4人掛けのテーブルを中心に、まずまず多くの席数がある広々としたチャプター・ザ・グリル。1年前は松也というパティスリーカフェでした。ホテルに合ったダイニングコンセプトなど営業形態を模索し続けている感があります。
天井は木組みで上手く和装になっており、間接照明や丸いデザインが落ち着いたダイニングの雰囲気を演出しています。
通りに面した席は採光もあって夕暮れまではとても爽やかな雰囲気。夜になると通りの景色を見ながら、ホテルの壁一枚で隔てられた非日常空間を実感します。こうした雰囲気の中でチャプターデイライトのスタートです。
参考までに、前回2022年5月に訪れた際に1人1皿限定で振舞われていたチャプターデイライトのオードブルです。
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ナッツ少々、枝豆少々、クラッカー1枚のワンプレート。
これが2022年8月訪問の際はどのように改善、向上していたかに注目して、以下の記事をご覧いただければと思います🍀
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チャプターデイライトのドリンクやフードのビュッフェカウンター。和のコンセプトだけあって、日本酒がメインに並んでいます。アルコールはこのほかワインとエクストラコールドの生ビールがあります。
ソフトドリンクはウーロン茶とオレンジジュースでした。
日本酒は3種類。きちんと酒造の説明が添えられており、特長を知りつつ楽しむことができます。
ワインクーラーにはスパークリングワインと白ワインが。日本酒が3種類あるので、できればワインも泡白赤それぞれ2種類くらいあると日和チャプターらしい個性を感じるところです。
赤ワイン。赤白泡いずれもワインのグレードとしてはテーブルワインクラスですが、チャプター・ザ・グリルの雰囲気でゆったり味わうと、特別な飲み物に変身したように美味しくいただけます。
スパークリングワインをグラスに注ぎました。できれば泡用のグラスはあったほうが良いですね。ワイングラスは数も多く出ると思われるので、赤白用は小ぶりで頑丈な汎用グラスは致し方ないところです。
暗すぎず明るすぎずのちょうどよい照明のもと、ゆったりとした雰囲気の中で美味しくワインを頂きました。
エクストラコールドはオーダーして注いでいただけます。氷点下のキンキンに冷えた生ビールは残暑の時期ということもあり格別に美味かったです。
席から窓側に向かっての景色。座ったこちらの席は壁側はソファになっていて、長く座っていても疲れなくて快適でした。
それではフードをいただきに行きます✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
カウンターの右から。既にこの眺めで前回訪問時よりオードブルのグレードがアップしているのが伺い知れました。
個人的にはこの眺めの中にあるフードだけでお酒のおつまみには充分満足です。内容的には全種類を食べるとお腹いっぱいで夕飯代わりにもなってしまうくらいかと思える品数です。
チョコレート、バナナチップ、ナッツ、ドライフルーツ。チョイスが絶妙だと感じてしまいました。楽しいです。
ナチョスとチリソース、ポテトサラダ。さり気なくきちんと美味しい。
海老揚げチップのような軽いサクサク食感。揚げたてで美味しい。
これは良い意味できちんとし過ぎのゴージャスなオードブルでした。パテ好きにはたまりません。どんなお酒にも万能です。
生ハムも切りたて。熟成の味が濃くて美味でした。ピカイチです。
鴨の旨味があり、ボリュームもありました。ワインに合いまくりです。
スモークサーモンも厚切りで食べた感が半端ないボリューム。フリッタータは甘いソースが乗って完全に美味しいおかずです。
白身魚のエスカベッシュは酢がほんのりと優しくとても食べやすい。白身魚も厚みがあって、これまたおかずとして存在感は随一です。
サーモンチーズロールは悪魔的な美味しさで食べたらもう止まりません。禁断のおつまみ認定です。
万願寺唐辛子は焼いて削り節と醤油で和えてありました。大ぶりな万願寺唐辛子はあと引く辛さで美味でした。
ひと通り盛り付けても1皿では入り切りません。そしてどれも美味しい。拍手です。
比べるのもアレですが、例えばプリンス宝ヶ池のカクテルタイムのオードブルよりもはるかに充実していると感じます。すごいぞ、チャプターデイライト🍀
チャプターブレックファスト
朝食も今回はフルビュッフェ対応になっており改善していました。前回訪問時は、「お客様からのご要望にお答えしたヘルシースターターブレックファスト」と銘打って、サラダなどの簡素なコールドミールとパン、ドリンクのビュッフェをプラチナエリート会員以上の朝食サービスとし、追加で2,000円程度支払うとホットミールも含めたフルビュッフェをいただけるというシステムでした。特にビュッフェコーナーの真ん中に、ここから左のコーナーはフルビュッフェのお客様用のような表示があったのには、プラチナエリート会員以上が何故か格下げされてる感があり非常に違和感を感じたものでした。それでは、以下改善された朝食ビュッフェ内容をご紹介します。
朝食会場もやはりチャプター・ザ・グリルです。混み合う前の朝イチがおすすめです。
基本、暖色で明るさを控えた館内ということもあって、朝は窓からの明かりがとても爽やかに感じます。
窓側席は目隠しの植栽越しに通りの景色が見えます。通勤の方の姿も見える中、ダイニングの爽やかな空間に非日常な時間を感じられました。
華やかなビュッフェテーブル。フルビュッフェはやはり嬉しいですね。テンションが上がります。もりもり食べたくなりますね🍴
ずらりと並ぶ料理の数々。コーナーからのビュッフェテーブルの景色はいつも素敵です。チャプターブレックファストもまた然り。
ドリンクコーナーはオレンジにアップルやミルクも加わり豪華に。
パンコーナーはよもぎロールやプチノアなど種類豊富。トースターもあります。
パン・オ・ショコラを中心にデザートになりそうなデニッシュもありました。
サラダコーナーの充実ぶりにも目を惹くチャプターブレックファスト。
いろんな種類の野菜を少しずついただけるのが嬉しいです。
コーンのほか、豆サラダやオリーブもありました。凝っていますね。
フルーツはスイカ、メロン、ブドウ、パインがありました。スイカは夏らしくて嬉しいですね。
料理の名前を失念しましたが、スフレのような食感で、淡目の味のオードブルでした。
点心もありました。辛子醤油で美味しいく頂きました。
湯豆腐は京都らしいですね。取り分けたら温かいうちにいただくのが吉です。
ご飯はコシヒカリでした。ご飯に乗せて混ぜてのおかずが多いので、ご飯がすすみます。シンプルに卵かけご飯に削り節は最高でした。
うどんがあるのは、ごはんが重めに感じる方には嬉しいと思います。ごはん派の私もしっかりうどんも頂きました。
うどんに入れる具材も豊富です。九条ねぎはたっぷり入れました。柚子のアクセントも良いですね。
個人的にはこのコーナーが惹かれました。半熟卵に削り節、素敵です。シンプル・イズ・ベストなコーナーです。
漬物コーナーも充実。ごはんのお供に最高のオプションです。
おばんざいが豊富なのも京都ならでは。賀茂茄子の揚げ浸しなんてご当地ならではですね。
野菜のスクランブルエッグなど洋食に和のテイストがあるのも好感が持てるひと工夫ですね。
焼魚は鮭でした。もちろん薄味です。切り身が厚く存在感がありました。
ハッシュドポテトはお子様にも大人にも人気がありました。こってりが欲しいときに嬉しいです。
ベーコンとソーセージ。べーコンは厚切りで肉々しくて美味。ソーセージも良いやつですよ、これ。
イベリコ豚の生ハム、脚ごとの豪快な眺めです。すごいぞチャプターブレックファスト。
各種ハム類とスモークサーモン。どれも美味しそう。コールドミールもひと通り揃っていて丁寧な品揃えです。
ナッツとドライフルーツ。種類豊富でこれはたくさん頂きました。朝のドライフルーツは何だか元気が出ます。
フルーツが盛られていました。リクエストすればカットしていただけいるのかもしれません。
チーズも頂きました。チーズを挟むとまた別の料理に食欲が湧いてきます。
パンケーキやワッフル。大人はもちろんですが子供にも喜ばれますね。
色々と欲張って盛り付けてしまいました。それだけ豊富なビュッフェで素晴らしかったです。
また食べたいと思えるビュッフェ内容でした。マリオットボンヴォイホテルの中でも高いレベルにある朝食だと思います。
フルーツまで美味しくいただきました。本当に凄まじいV字回復の内容の朝食には感心しました。ご馳走さまでした。
(注)同ホテルは経営母体のサンフロンティア不動産株式会社が2022年8月31日にホテルの売却、引渡しを行ったため、HIYORIの名称は同年9月末までとなっており、以後はチャプター京都トリビュートポートフォリオホテルとして営業しています。マリオットボンヴォイ参加ホテルであることに変わりはないようです。現在のサービス内容は今回の宿泊記の内容から変更されている場合があります。